kazakami
存在と証明0
『変な子ちゃん』
2017年9月27日(水)~10月1日(日)
スタジオ空洞
作・演出 木村恵美子


【出演者】

河村杏里(kazakami)
依田玲奈

瀬川圭介
外桂士朗(無隣館)
津嘉山珠英(冗談だからね。)
中野貴啓(FUNGO)

【公演に際して】

今はだいぶ良くなった、と自負しているが、私はコミュニケーションが大の苦手である。

私が何故演劇を作るのか。それはコミュニケーションをとりたいからある。俳優やスタッフとのコミュニケーションはもちろんあるが、それ以上に、客席とのコミュニケーションを私は求めている。私は小さな頃から宇宙の法則とか、人間関係の法則、生物学の諸々等、興味が有ることが難しげだったことも影響してか、友人にも両親にもまともに話しを聞いてもらってきたという実感が少ない。(実感は無くとも周りは聞こうとしてくれていた事実を忘れてはならない。)しかし、演劇をはじめて、かつその中でちゃんと話せるようになってからは、人と話せる実感が本当に増えてきている。

「私の言っていることは伝わらない。多くの場合、聞こうともしてもらえない」、という自己否定感がまずある中で、学生時代のある時、2回目に演劇作品を発表した時に感じた、「演劇にすれば伝わる」という衝撃は、私にとってはとてつもなく大きなものだった。今も私を創作に駆り立てているのは、あの時の衝撃だ。

私にとって演劇がそうであるように、人によってコミュニケーションの手段は違う。文章だったり、絵だったり、音楽だったり、ダンスだったりする。基本的に私達はそれを、特に友人関係において、方法を超えて通わせることはそんなに多くない。似た者同士で固まっている。でも、その壁をどうしても超えたい時がある。その格闘を描きたい。

前作の2本の「青と遺伝子」シリーズは「劇作家的アイディアをスタートとする作品」だったが、今回は旗揚げ公演『カナリアへ』から2本目の、

「演出的アイディアをスタートとする作品」

になる。とても緊張している、だが、もちろん、大変楽しみだ。きっと俳優を巻き込んだ大変な挑戦になるだろう。出来る限り戦うので、是非、目撃しに来てほしい。

【あらすじ】

ある街に絵描きが居た。

彼女は日頃からあまり人前に姿を見せず、絵ばかり描いて暮らしている。どうやらそれは、ちゃんとお金になっているようで、時たま人がやってきては、絵を買っていく。

絵描きは生まれたときからこの街に居て、幼少期からずっと絵を描いていた彼女は、友達らしい友達も出来ず、周囲の人々に「変な子ちゃん」と言われ続けていた。

そこへ、音楽家がやってきた。

彼女はずっと各地で歌を歌って暮らしていて、ちょうどこの街にたどり着いたところだった。

ある日、通りかかった絵描きの家先で偶然彼女の絵を見た音楽家は、その作品に一目惚れをする。そして、どうにかして、絵描きにこの感動を伝えようと試みる。

ここから、絵と歌、という不思議なコミュニケーションが始まっていく。やがて、孤独から始まった彼女達の創作活動は、それぞれに変化を見せていく。

【日時】
2017年9月27日(水)~10月1日(日)
27日(水) 19:30☆
28日(木) 14:00★ / 19:30
19日(金) 19:30
30日(土) 13:00 / 17:00
01日(日) 13:00 / 17:00

開演時間 9月27日

(水)

9月28日

(木)

9月29日

(金)

9月30日

(土)

10月1日

(日)

 13:00
 14:00 ●★
17:00
19:30 ●☆    

☆初日割引(通常価格より200円引き)
★平日昼間割引(通常価格より200円引き)

※開演30分前受付開始・30分前開場
※開演時間を過ぎますと、お席にご案内出来ない場合があります。
※全席自由席
※未就学児の入場不可

【チケット】
2017年8月5日(土)10時受付開始

券種 前売 当日
一般 2,700円 2,900円
学生※ 2,200円 2,400円
高校生以下※ 500円 前売りのみ

※要証明書

【予約フォーム】
○カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hennakochan 

【会場】
スタジオ空洞
〒171-0014
東京都豊島区池袋3-60-5 地下1階
JR線、東武線、西武線、東京メトロ各線「池袋」駅より徒歩約10分

【スタッフ】
作・演出 木村恵美子
宣伝美術 田中隆史
制作協力 高村楓(冗談だからね。)
当日運営 鈴木茉唯
企画・制作 kazakami